お灸についてよくある質問

Q1:お灸にはどんな種類がありますか??

A1:お灸には、もぐさを小さくひねってすえる点灸、もぐさを紙で巻いて(直径1.5cmくらい)ツボに近づけて温める棒灸。皮膚の上に、スライスしたショウガやニンニク、練って伸ばした味噌の上にもぐさを乗せて温める隔物灸(かくぶつきゅう)。
ビワの葉を使ったビワの葉温灸というやり方もあります。最近では電熱式、鉄分を酸化させるときに起こる熱を利用した火を使わないものもあります。他にも、お灸の痕を残す有痕灸(ゆうこんきゅう)や無痕灸(むこんきゅう)で分けたりもします。

Q2:お灸は1回にどのくらいしたらいいですか?

A2:はじめての場合は1つのツボに1日一個ずつからはじめてみてください。
慣れてくれば数を増やして行くのがいいでしょう。ただ、一つのツボに多くて三個までにしてください。
一番いいのは鍼灸師に指示を仰ぐことです。
鍼灸師はその症状(証)にあうツボを選び、そのツボを的確にとり、その反応まで診てくれます。

Q3:お灸が熱いと感じてもガマンして続けた方がいいですか?

A3:熱いと感じたら無理をせずすぐにツボから外して下さい。
その日の体調によって熱く感じたり、そうでない日もありますので、日を改めて再び試してみてください。
それでも熱いと感じるようであれば、温熱レベルの低いソフトなものに変えたり、紙絆創膏をツボに貼ってその上からやるのもいいでしょう。

Q4:お灸をするのはいつがいいですか?

A4:
1.食前食後の1時間以内
2.空腹時
3.お風呂の前後1時間
4.運動の直後
・・・以上を避けて下さい。

*健康増進・病気予防のお灸であれば、夜のくつろいだ時がいいでしょう。
*症状の軽減などを目的であれば、症状の出ているときにして下さい。

お灸をするとそのツボが刺激され、灸したツボ周りの肌の毛細血管が広がり肌がほのかに紅くなります。
またツボは遠隔的な全身への作用も見込まれますから、体に負荷がかかった直後は避けたほうが無難です。
汗・水分など湿り気が肌に多い場合、水泡ができやすいこともありますので、お風呂・運動直後は避けましょう。

Q5:お灸をしてはいけない場所はどこですか?

A5:顔、おへそ、性器、肛門や粘膜にはしないでください。

Q6:お灸をしていけないときは?

A6
・お酒をのんだとき。
・発熱、疲れのひどいとき。
・糖尿病、ベーチェット病など、皮膚が化膿しやすい病気の方。
・感染症の病気にかかっている方。
・出血性の病気にかかっている方。
・非常に高い高血圧症の方、変動の激しい高血圧症の方。
・感覚神経障害によって温度感覚が消失・低下している方。
・妊娠初期・安定期に入れば、お腹以外はお灸可能です。
・・・以上に気を付けて下さい。

Q7:お灸あとに水泡が出来たときはどうしたらいいですか?

A7:水泡が出来たときは破ったり、つぶしたりしてはいけません。
水泡がやぶれていなければ、馬油や紫雲膏(ドラッグストアで購入出来ます)をあらかじめ用意しておき、灸のあとに塗っておくといいと思います。

Q8:お灸の痕がはがれたり・水泡がやぶれた時はどうしたらいいですか?

A8:きれいに消毒してください。
お灸の再開は、その傷口が治ってからにしたほうが無難です。

Q9:灸あたりってなんですか?

A9:お灸をしたあとに熱が出たり、からだがだるくなったりすることがあります。
このような現象を「灸あたり」といいます。
刺激の過剰によるものと、好転反応によりお灸の後で自己治癒力が高まると、さまざまな症状が現れたりします。東洋医学では『瞑眩(めんげん)現象』と呼ばれています。
どちらも、多くはお灸をした翌日から2~3日後にかけて現れます。
このような時は、お灸は一旦中止し、症状(熱やだるさ)がなくなってから再開をしてください。

◎お灸は日々の積み重ねが体質改善、慢性の症状を治すほどの効果が見込まれます。
◎1日1回。2~3日間続け1日休み。を最低1ヶ月続けてみるを指標とするといいかもしれません。

※お灸は我慢してすえるものではありません。「熱い」と感じれば我慢せずはずして下さい。

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